/dev/zero

改めて見ると、日向が音無のボールを打つシーンが、

ユイのやりたいことを引き継いだ、言い換えれば
ユイの人生を引き受けたってことなのかな？と受け取れますね。

あと、ユイの本当の願い（心残り）は、
自分が不幸にしてしまった母親を幸せにすることだったのだと、
じんわりと染みてきました。

そして、相変わらず感想はまとまらないということにも気づく私。
最後まで音無のよき理解者であろうとする日向に幸せあれ。


ちなみに、一緒に見た息子に
「お前、将来ＴＫみたいになれよ。」
といったら、激しく拒絶されました。なんで？

10話のラストで、ついにストーリーが大きく動きだしました。

このままメンバーの過去話→成仏では、どう考えても話数が足りない。

さて、どうするのかと思っていれば、さらにここで話をひっくり返すのか！？
くそう、学園青春アニメは今回だけじゃねーか！
実は第2期という名の2クール目が控えてるっていうオチでもよかったんだぜ？

ということで、今度こそ明確な「敵」の出現なのでしょうか？
音無の動きが、世界の構造そのものに影響を与えてしまったのでしょうか？
ありがちですが、世界のバランスを取るための浄化作用のようなものなのか？

まぁ、「敵」とは違うような気がしているんですけどね。私の予想は当たりません。

もうね、ホント日向がいい奴なんだよ （´；ω；｀）

ユイと野球する音無を見て、音無のやろうとしていることを察して
最後にユイを後押しする。・・・あんたサイコーだよ。

正直、ユイはガルデモのヴォーカルだし、消えないんじゃね？とか思ってましたよ。ＣＭ前までは。
ジャーマンスープレックスに笑ってましたよ。ＣＭ前は。
奏マジ天使。とか思ってましたよ。ＣＭ前は。
でも、そうじゃなかった。

ぃえ！も、もちろん奏ちゃんが天使じゃないって言ってるわけじゃないですよ？←直井の声で。

ユイが最後の願いを言った時、もしも音無が頷いたってユイは消えなかっただろう。
日向だから。日向の本気を受け取ったから満足したんだよね。
人に迷惑をかけるだけの存在だた自分に、笑顔を取り戻させてくれた日向。
迷惑をかけ続けた母親に、心からの笑顔を与えてくれた日向。
そんな日向に出会えた６０億分の１に感謝してユイは成仏する。
次の人生でも、きっと出会えると信じて。


――――そして世界は動き出す。

目覚めた天使ちゃんは相変わらずマジ天使でした。以上。

9話を一言で表すと↑。

音無の過去は･･･やっぱりストーリーとはあんまり関係ないのでした。
うーん、正直、自分が死んでも、自分の臓器が誰かの中で生き続けたであろこと、
そして、そのことに感謝されているであろうことを悟って満足するくらいだったら
そもそもこの世界に来ない気もするんだけどなぁ。

で、音無が納得したのに成仏しないのって、戦線メンバーより
天使ちゃんを一人にしたくないって想いの方が大きいような・・・。

追記：
　音無が「奏の最初の味方になれるのか」と言った時に、
　天使ちゃんに「あなたが心残りなのはそれじゃないの？」
　って言われて肯定してるから、自分でも気づいてるみたいですね。

天使ちゃんの真意に気づいた
（っていうか今まで気づいてなかったということが驚きだが）
音無は、戦線メンバー全員を成仏させるために
天使ちゃんを戦いに引き戻すのでした。ひでぇ。
前回も書いたけど、どうして会話をしないのか？
ゆりは納得しなそう。だからゆりに気づかれないように
各メンバーと接触しようだなんて浅はかなり。
ま、ゆりは戦線メンバーと比べれば結構鋭いし、気づかれそうだけどな。
（保健室を見張ってたTKと松下五段もいることだし。）

さて、もう残り話数も少なくなってきて、
Angel Beats! という作品は、実は非常に単純なお話なのではないか？
ということに、今更ながら思い至ってきました。
先日発売された OP/ED の歌詞。あれがすべてなのではないかと。
世界の秘密は明かされはしないし、神なんかでてこない。
世界の仕組みは、放映開始前から提示されていた情報がすべて。
それぞれが満足して、納得して成仏して、最後に音無が成仏する時に
天使ちゃんを孤独から救ってくれたことに「ありがとう。」と言う。それだけの話。
ゆりは強くあろうとした自分を捨てて、弱い自分、普通の女の子に戻る。それだけの話。
それだけって言うと失礼だけど、あまり深読みする必要はないって意味で。
作品のテーマまで明示されてるし、神だの世界の秘密だのってキーワードに
踊らされてはいけなかったんだな。

まぁ心配なのは、何をやるにしても残り話数が少なすぎるってこと。
ゆりだけ、とか、天使ちゃんだけ、とか掘り下げても圧倒的に足りないはずなのに
次回はユイですか？うーむ。


■おまけ：なんとなく思いついたやり取り。

ゆり「わかってるの？あなただって消えるのよ。その娘を残して！」
音無「･･･奏を・・・残して･･･？」
音無（心の声）「そうだ、なんで気づかなかったんだろう？」
音無（心の声）「俺は消える。」
音無（心の声）「・・・だけど、そしたら奏は・・・」
音無「奏っ！」
奏「・・・」
音無「俺・・・俺忘れてた。」
音無「俺が消えたら、奏は･･･。奏はまたこの世界に一人ぼっちになっちまう。」
奏「いいのよ。だってそれが私だもの。」
音無「そんなのってねぇよ！」

みたいなのがありそうななさそうな。
奏にも幸せになって欲しいよ。

くそう、前回「天使ちゃんと音無が同じ存在」みたいなこと書いたのに
いきなり記憶取り戻してんじゃねーよｗ
あと、直井クンすっかりギャグ要員になってますね。音無ラヴだし。ステキ。

全体の話を通して思ったことなどをつらつらと書いていきます。

まず、直井の便利催眠術によって記憶を取り戻す音無。
内容自体は結構ストレート。
だけど、一旦立ち直った直後に死んでしまうというのは
死んでも死にきれない理由としては分かりやすいかな。

次に釣りを通じて天使ちゃんと戦線メンバーがふれあい、
戦いは終わったかのような雰囲気。というか、そのものずばりなセリフもあった。
確かに、天使ちゃんが規律を守らせようとしていたのが、
生徒会長だから故であれば、特に止める理由も無く、戦いは発生しない。
また、自分を天使（特別な存在）として遠巻きに接するのではない音無の存在も大きい。

そんな音無とこれからを「約束」する。
（ちくしょーもう告白してOKもらったようなもんじゃねーかよ。という自分の気持ちは置いておく。）
音無の考えているとおり、天使ちゃんが寂しいと感じている（自覚はしていなくとも）
のであればこその約束。
（なんか後々この約束が枷になったりしねーだろうな。という一抹の不安は残る。）

で、最後に新たなる戦いを見せて次回へ続く。


相変わらず、ゆりっぺが何を考えているのかイマイチ分からない。
まず、この時点でゆりっぺが記憶を取り戻させようとした意図がわからない。
音無が戦線に残るかどうかを選択させたかったようなんだけれども
・単に記憶が無いことを不憫に思っているから
・前回までで戦いが治まりつつあるから
・今後の戦いを予感してのこと
・天使ちゃんと音無の関係を見ていて、自分たちと一緒にいない方がいいと考えたから
なのかは判断できない。（当然、これ以外かも知れないし。）
あと、釣りの時点での天使ちゃんに対する視線。ふむぅ。
新たな天使（個人的に、音無に奏と呼ばれている方は天使ちゃん、新しい方を天使と呼んでいる。）が、天使ちゃんのハーモニクスを参考にゆりっぺが作ったとかだったら怒るぜ？

それにしても、やはりこの作品は2クールは必要だと思う。
もっと日常をじっくり描いて、キャラクターを掘り下げたら格段に面白くなると思うんだが。