ガルデモとはなんだったのか?2010/06/24 04:20:53

これとった活躍の場もなく、自ら納得して消えてしまった Girls Dead Monster(以下ガルデモ)。
彼女たちはどのような役割を果たしたのでしょうか?
思いついたことを簡単に書きとめておきます。

1. 広告塔
原作者であり、脚本家でもある麻枝准さんは、
Angel Beats! は絶対に売れないといけない作品だと考えています。
おいおい自らそんなにプレッシャー掛けるなよと言いたくなりますが、
インタビューでも「数字での評価」を気にしていました。

麻枝さんも「隠れた名作」ではダメだと言っていますが、
売れるためには注目を集めないといけません。
アニメ開始前から大々的に宣伝していたのはこのためです。
実際のライブシーンからアニメを
ガルデモは、宣伝の一角を担っていたと思います。

2. 収入源
先ほども書きましたが、Angel Beats! は商業的にも成功することが
麻枝さんが自身に課した至上命令のようです。
そのために、得意分野である音楽を活用するのは当然でしょう。
ついでにいうと、作中でもトルネードがSSSの収入源ですね。
ガルデモはよく働いてくれています。

3. テーマの主張
Angel Beats! は 1 クールで収まるような設定・ストーリーではありませんでした。
表したいことはいっぱいある。
でも、アニメ内で言いたいことを充分に掘り下げることができない。
キャラクターの心情を表しきることができない。
だけど、表現したいことを減らしたら、
それは麻枝准作品・Angel Beats! ではなくなってしまうというジレンマ。

そんな状況の中で、ガルデモはアニメの内外で
麻枝さんの思いを、Angel Beats! のテーマを歌っています。
アニメの枠の外でもテーマを主張してくれたのです。
アニメの中だけで納まらなければ、アニメの外も使って主張する。
そのためのインターフェースがガルデモだったのではないでしょうか?
ガルデモは、今日も歌い続けます。